平成21年9月7日、弟は旅立って逝った。そして、私の旅もここから始まった。

 

弟は私に臓器提供のドナーの選択をさせた。この選択が長く私を苦しめた。

私は弟を救えなかったと長く自分を責めた。

本当に辛かった、ずっと自分が先に逝きたかった。

なんどもなんどもそれを願った。

私は、一生懸命、がんばって、自分の人生を歩いてきたのに、なぜ、私なのか、なぜ、私にこんな選択をさせるのか、弟を神さまを全てを恨んだ!

 

今、やっとわかる、

幸せになるために与えられたこと、それは有難いことだと!

そして私は、亡くなった家族から今もたくさん愛を与えられていると…

私が、私の道を歩くために、家族が居てくれた、本当に有難い。

気付くのに8年かかった。だから仕方ないけれど、でも、やはり生きていて欲しかった。

親は先に旅立つけど、弟が先に逝くなんて…けんかをしながら、共に過ごしたかった。

 

いやいや誰よりも生きたかったんだよね、慎也くん!だから私はその分を生かされている。

私がこんなに出逢いに恵まれているのは、きっと、亡くなった家族や先祖のおかげ!

たくさんの出逢いに感謝しながら、生きるよう、私は生かされている。

だから、私は恐ることなく、どんどん進んで行けるんだ!!